香典(こうでん)とは、故人の霊前に供える金品をいいます。通例、香典は、香典袋に入れて葬儀(通夜あるいは告別式)の際に遺族に対して手渡します。香典返しはその時のお香典のお礼となります。関西の地方では、「満中陰志」といいます。
ここでは、香典返しの品物・好適品についてご紹介します。
香典返しの品物・好適品
香典返しになにを贈ればいい?
お香典=不祝儀に対するお返しとなります。そのため、香典返しの品物は後に残らない食品や、すぐに使ってしまう日用品などのいわゆる“消えもの”が良いとされ、相手に選んでいただくカタログギフトも人気です。
一般的に肉や魚は「四つ足生臭もの」と呼ばれ昔から避けられているほか、お酒などの嗜好品や、慶事によく使われるかつお節や昆布、お花やチョコレートは贈らないのが一般的です。また商品券は金額がそのままわかってしまうため、贈る相手によっては失礼に値すると避けられる方も多いようです。
“消えもの”としての定番
お茶、海苔、お菓子といった食品は「食べたらなくなる」という意味合いから“消えもの”として定番のギフトです。日用品も使えばなくなるものとして香典返しの定番とされています。
お茶
お茶を飲んで故人を偲ぶや故人をこの世からあの世に送り出すという境界線という意味を含んでいます。
海苔・調味料
「食べてなくなる」消耗品というところから相手に不幸が及ぶのを消滅させるという意味を含んでいます。
タオル
仏式では、仏の世界へ白装束で旅立つために、さらしが利用されていました。シーツなどもその名残です。
洗剤・石鹸
不幸を洗い流すという意味を含むことから。また実用品として贈っても喜ばれます。
カタログギフトが人気な理由
カタログギフトは「好きな品物を相手の方に選んでいただける」ということから香典返しで人気の品物です。また香典の金額に対して、商品を1点1点選ぶのに時間がかかるため、ご予算に応じて金額が豊富な点もカタログギフトの人気の理由の一つです。
- 相手の方にたくさんある品物の中から好きなものを選んでいただける
- 予算に合わせて様々な価格があり、選ぶ手間が省ける
- 価格が明記されていないので、返礼金額がわからない
親族への香典返し
親族・親戚の場合、香典の金額が一般の方よりも多めにいただくことがあります。親族・親戚への香典返しは「葬儀の足しに」や「あとあとの生活のために」という意味合いが込められていますので、必ずしも半返しする必要はありません。ただし、それでも高額の香典返しとなります。品物によっては好みでなかったりする場合もあるため、カタログギフトがおすすめです。カタログギフトだけではという場合は、カタログギフトとお菓子のセットやカタログギフトとタオルのセットを贈られる方も多いようです。
会社への香典返し
【会社の慶弔規定でいただいた香典に対して】
香典の名義が会社名であれば、社内の慶弔規定により「福利厚生」として扱われていることがほとんどのため、香典返しの必要はありません。
【上司からいただいた香典に対して】
香典返しに金額があからさまにわかってしまう商品券をお返しするのは、失礼にあたってしまいますので気を付けるようしましょう。高級感のあるブランドタオルやカタログギフトが良いでしょう。遠方であった場合を除いて、忌明け法要後に、会社に持参して手渡しするのが良いでしょう。
【所属部署から連名でいただいた香典に対して】
「社員一同」など、所属する部署やチームから連名で香典をいただくこともあります。この場合は香典返しを用意します。一人一人の金額が多い場合には、忌明け法要後に香典返しとして、前段にあった好適品を手渡しで、お贈りするのが良いでしょう。金額が小さい場合は、忌明け法要を待たずに、忌引き出社後に配り易いお菓子・ティーバック・コーヒーもしくは、部署で小分けができるような品物が良いでしょう。
サービスご利用料金無料
※引き出物、お料理、会場費除く